こんにちは✨ワイズ歯科矯正歯科＋キッズイオン小牧店です🦷

「口を開けるとカクンと音がする」「顎が痛い」「口が開きづらい」
こういった症状に悩まされていませんか？
これらは顎関節症（がくかんせつしょう）の典型的な症状です。
顎関節症は現代人に多く見られる疾患であり、
特に若い女性に多い傾向があります。
その原因や治療法は多岐にわたりますが、
矯正歯科の視点から見ると、
「かみ合わせ」や「歯列不正」が大きな影響を与えていることがわかっています。

顎関節症とは？

顎関節症とは、
顎関節（耳の前あたりにある顎の関節）やその周囲の筋肉に異常が生じることによって、
痛みや運動障害を引き起こす病態の総称です。
代表的な症状には以下のものがあります：

• 顎の痛み（開閉時や咀嚼時）

• 口が開けにくい、開けると音が鳴る

• 顎の疲れや違和感

• 偏頭痛、肩こり、首のこり

原因は多因子的で、ストレスや歯ぎしり、
外傷、姿勢の悪さなどが挙げられますが、
かみ合わせの不良（不正咬合）も重要な要因の一つです。

矯正歯科から見た顎関節症の原因

矯正歯科では、
顎関節症を「歯並び」や「咬み合わせのバランス」の乱れからアプローチします。
以下のようなケースでは、
顎関節に過剰な負担がかかることがあります。

• 出っ歯（上顎前突）

• 受け口（下顎前突）

• 開咬（奥歯が噛んでいても前歯が閉じない）

• 交叉咬合（左右の歯の噛み合わせがずれている）

• 偏咬（片側だけで噛む癖）

これらの状態では、
顎関節が本来の位置ではなくズレた状態で動くため、
関節や筋肉にストレスがかかりやすく、
痛みや運動障害の原因となります。

顎関節症の治療法（矯正歯科編）

1. 精密検査・診断

まずは歯列や顎の動き、関節の状態を詳細に検査します。
CTやMRI、顎機能検査などを用いることもあります。
矯正歯科では、かみ合わせと顎関節の関係を総合的に診断します。

2. 矯正治療によるかみ合わせの改善

顎関節症の原因が不正咬合にある場合、
矯正治療によって根本的に治療を行うことが可能です。
歯列を整え、正しいかみ合わせに導くことで、
顎関節への負担を軽減し、症状の改善を目指します。

特にインビザラインなどのマウスピース矯正は、
透明で目立ちにくく、装着中に顎への負担を減らす役割も果たします。
症状に応じては、咬合誘導装置やスプリント（マウスピース型の装置）を併用することもあります。

3. 悪習癖の改善

歯ぎしり、食いしばり、頬杖、片側咀嚼などの習慣は顎関節症を悪化させます。
矯正治療と並行して、これらの習癖の改善指導も行います。
必要に応じて、
ナイトガード（就寝中に装着するマウスピース）の使用も検討されます。

4. 多職種連携によるサポート

場合によっては、
口腔外科、理学療法士、心理カウンセラーとの連携が必要になることもあります。
顎関節症は心身のバランスとも関係するため、総合的な視点が重要です。

顎関節症は、放置すると慢性化し、
日常生活に支障をきたすことがあります。
矯正歯科では、症状の根本原因にアプローチすることで、
単なる「対症療法」ではなく、「根本治療」を目指します。