こんにちは!
ワイズ歯科矯正歯科+KIDSイオン小牧店です!
子供の歯並びや咬み合わせにおいて、特に注意が必要なのが「反対咬合(はんたいこうごう)」、いわゆる「受け口」です。反対咬合は歯や顎の位置に問題があり、上の前歯よりも下の前歯が前に出ている状態を指します。このまま放置すると、噛み合わせだけでなく顔の成長や発音、咀嚼機能にも影響を及ぼすことがあります。本記事では、子供の反対咬合の症状や原因、さらに時期別の治療法について詳しく解説します。
反対咬合の症状
反対咬合は見た目の特徴だけでなく、以下のような症状を引き起こします。
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見た目の問題
顔の下半分が前に突出しているように見えるため、顎が大きく見える「しゃくれ顔」の原因になります。 -
発音への影響
舌の位置がずれるため、正しい発音が難しくなります。「サ行」や「タ行」の音が不明瞭になることが多いです。 -
咀嚼機能の低下
噛み合わせが悪いと食べ物を効率よく噛むことが難しくなり、消化不良や栄養の吸収に悪影響を与えることがあります。 -
成長への影響
反対咬合が成長期に続くと、顎の骨格に悪影響を及ぼし、顔全体のバランスが崩れることがあります。
反対咬合の原因
子供の反対咬合には、大きく分けて以下の3つの原因が考えられます。
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遺伝的要因
反対咬合は遺伝による影響を受けることが多いです。親や祖父母が反対咬合だった場合、子供にも同じ傾向が見られることがあります。 -
環境的要因
乳児期の指しゃぶりや舌で前歯を押す癖、頬杖をつく癖など、日常的な習慣が反対咬合を引き起こすことがあります。また、口呼吸が顎の成長に悪影響を与える場合もあります。 -
顎の成長の不均衡
下顎の過成長や上顎の成長不足が原因で、上下の顎のバランスが崩れることがあります。これにより、反対咬合が形成されることがあります。
時期別の治療法
反対咬合の治療は、子供の成長段階に応じて方法が異なります。早期に治療を始めることで、症状の改善がスムーズになることが多いです。
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乳歯期(3〜6歳頃)
この時期の反対咬合は、多くの場合、軽度のものであり、悪い癖や舌の位置を修正することで改善することがあります。専門の歯科医師が行う「MFT(口腔筋機能療法)」や、矯正用のマウスピースを使って舌の位置を正しく誘導する治療が効果的です。 -
混合歯列期(6〜12歳頃)
乳歯から永久歯に生え変わるこの時期は、顎の骨が柔軟で成長が活発なため、矯正治療にとって最適なタイミングとされています。反対咬合の原因が顎の成長にある場合、上顎の成長を促すための矯正装置(拡大床やフェイスマスクなど)を使うことが一般的です。また、軽度のケースでは、歯の位置を調整するワイヤー矯正が行われることもあります。 -
永久歯列期(12歳以降)
永久歯が生え揃い、顎の成長がほぼ完了する時期には、本格的な矯正治療が必要になる場合があります。歯並びを調整するワイヤー矯正や、マウスピース型矯正装置(インビザラインなど)が使用されることが多いです。ただし、骨格的な問題が深刻な場合には、外科手術を伴う矯正治療(外科的矯正治療)が必要になることもあります。
反対咬合の治療を始めるタイミング
反対咬合の治療は、早ければ早いほど効果的とされています。乳歯期や混合歯列期に治療を始めることで、矯正装置を使った治療の期間を短縮できるだけでなく、顔全体の骨格や顎の成長を正しい方向へ導くことができます。一方で、永久歯列期まで放置してしまうと、治療にかかる時間や費用が増加する可能性があります。
まとめ
反対咬合は、子供の歯並びや顎の成長に大きな影響を与える問題です。その原因は遺伝的なものから環境的な要因までさまざまですが、早期に治療を始めることで改善が期待できます。乳歯期や混合歯列期のうちに適切な矯正治療を行うことで、将来的な歯列や顔のバランスを整えることができます。
お子さんの反対咬合が気になる場合は、早めに矯正専門医に相談することをおすすめします。正しい診断と治療で、お子さんの健康で美しい笑顔を守りましょう。
お悩み事がございましたらお気軽にご相談、ご来院ください!!